物価と公共交通機関の料金
ほかの北欧諸国と同様、ノルウェーは高い生活水準、美しい自然、充実した福祉制度がうたわれることが多いですよね。しかし、実際に住んでみると、その「理想」と「現実」にはギャップがあることに気づきます。今回は、北欧暮らしを通じて感じたノルウェーの物価の高さについて、日本と比較しながらお話しします。
【 感覚がマヒしてくる物価の高さ】
ノルウェーで最も実感するのが、その物価の高さです。みなさんもヨーロッパ旅行などされた際、スーパーやレストランでギョッとした経験もあるのではないでしょうか。ノルウェーではそれが日常です。
「日本だったらもっと品質のいいものが100均で買えるよ!!」ということも多いです。
ノルウェーの一般的なスーパーでの物価の参考はこんな感じ。
- 普通のミネラルウォーター(500ml):30kr(約450円)
- 牛乳1L:25kr(約350円)
- 卵(一番安い12個入りパック):約56kr(約780円)
- 牛ひき肉400gパック:82kr(約1,150円)
- キュウリ:29kr(約420円)
どうでしょうか?これらの価格は、日本の2~3倍といったところでしょうか?
ノルウェーの食料品、アルコールを除く飲み物の消費税率は15%、それ以外のものには 25%の税金がかかります。これは、日本の消費税10%と比べると2.5倍にあたります。
初めてノルウェーでちょっとした買い物をした際(たまご、ベーコン、サラダ、トイレットペーパーとおつまみのナッツ)、支払いが500kr(7000円)近くなっていて、うそでしょ!!と思いましたが、実際そのくらいになってしまいます。なので、買い物する際はきちんとセール品を事前にチェックし、割安な商品を選んでいくことが必須です。
【公共交通機関】
1. 路面電車(Bybanen)の料金体系
ベルゲン市内を走る路面電車「Bybanen」は、市民や観光客にとって主要な交通手段の一つです。2025年現在、1回の乗車券の料金は以下の通りです:
- 大人:47kr(約658円)
- 子供・シニア:割引料金が適用され、24kr(約336円)
この乗車券は購入後90分間有効で、その間であれば乗り降り自由です。ただし、乗車前にチケットを購入する必要があり、車内での購入はできません。券売機ではクレジットカードでの支払いが主流で、紙のチケットが発行されず、クレジットカード自体がチケットとして機能します。なので、チケットを確認された際は、購入時に使ったクレジットカードを見せれば大丈夫です。万が一無賃乗車が見つかってしまうと900kr(12600円)ほどの罰金がその場で請求されるので、くれぐれもお気を付けください。
私ははじめてBybaneを利用した際、90分で切れてしまうということを知らず、ちっけと確認された際に失効していて罰金を請求されました。問答無用で払わされるので、購入だけで安心せず、自分のチケットがちゃんとまだ有効かも気を付けてください。
2. バスの料金と注意点
ベルゲンのバスも路面電車と同様に主要な交通手段です。バスの乗車券は事前に購入することが推奨されており、運転手から直接購入する場合、料金がかなり割高になることがあります。また、事前に購入しておかないと、特に週末や有名観光地へのバスの場合、すでに満席で乗車できない場合もあります。ちなみに、バスと路面電車のチケットは共通で使用できるため、わざわざ買い直しす必要はありません。(高速バスなどの場合は別料金です。)
3. まとめ
ノルウェーへの移住や旅行を考えている方にとって、物価や公共交通機関の料金の高さは不安かもしれません。しかし、長く滞在する際は、割引の利くアプリや、定期券の購入などによって、節約の余地は十分にあります。物価の高さを理由にノルウェーに来るのをあきらめず、ノルウェーの豊かな自然や文化に触れてほしいと思います☺
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